KeinoTaba

雑想日記です。。。

秋。紅葉とその終わりの間に。

日曜日にJRで倶知安に帰った。

札幌から余市まで混んでいて、コートとカバンとユニクロの袋を棚に乗せて、手にしていた『内田樹による内田樹』を読んでいた。

仁木からはやっとゆっくりと座れて、手には本を、耳には音楽を、そして目はつい車窓に向いた。

きれいな秋晴れの夕方近い時間。
本に目を落としていたのに、つい、目の端に紅葉や曲がりくねった小さな川が見えたりした。

たぶん、もともと水の流れとかは好きだった気がするんだけど、こんなに小さな川すら目が留まるようになったのは、パートナーの「いい川だねぇ」という口癖(❓)のせいだ。
その影響をうれしく想うのは、実際に川を見るとうれしくなってしまうからで。

銀山から小沢の間。
随分と小さな川がよく見えるなぁ〜と思っていたら、線路に近い木々の葉がほとんど落ちていることに気付いた。
夏の間はもりもりと繁った葉っぱに隠れて見通せなかった地面が、葉が落ちて見えるようになっていた。
もう紅葉は終わったのかなと、葉が落ちて寒々しい裸の枝を見ていたら、急に胸が詰まった。

思い出したのは、前職の奥さん。亡くなった時、病院で最後の挨拶をした時に、「流木みたいだな」と思った。
燃え尽きて、やっと大好きな旦那様のところに行けるんだな、よかったね。
もう魂の抜けてしまった亡骸を目にして、そう思ったのを思い出した。

思い出して、その唐突さにびっくりして、こんな時間が持てたことを嬉しく思った。

…この流れで仏壇に手を合わせに行けばよかったんだけど、手ぶらだったので見合わせてしまったσ(^_^;)

次は…何かお土産を持って、手を合わせに行こうかな。